三浦かおり展「しつこい幻」
予約不要会期
日程:2021年7月2日(金)〜 10日(土)
月・火・土・日 12時〜18時
水・金 14時〜20時
入場料:500円
完全予約・貸し切り制 プライベートビュー
日程:2021年7月15日(火)〜8月13日(金)
予約可能な日時はスケジュール予約帳にてご確認ください。
利用料:1,000円(1時間、お茶 or 珈琲付)
「展示に寄せて」
私たちにまとわりついている普遍的な時間。
これによって退屈な日常が否応なしに続いていくのに、この退屈で何ごともなくすぎることが人生の豊かさだという。
しかし、学者に言わせればそもそも時間は存在しないという。さらには、時間はごく微細な粒子にすぎず規則だってもいないので、時間を測ることに意味はないというではないか。これはたとえ私たちがカレンダーや時計で時間を区切って規則性や秩序をもって認識していたとしても、微細な粒子を大雑把に束ねたに過ぎないということだ。
だとすれば、過去現在未来という時制は、出来事と時間の粒子が組み合わさり、私たちの中に記憶されたものが過去で、その過去の記憶(経験)によって未来を予測することで、今を通過しているにすぎない。
そして私たちの体感的には、出来事によって早くも遅くも感じるといった、とらえどころがないものである。
つまり、生きることそのものが可逆性のない時間の流れをつくりだすといったところだろう。
もし確かなものがあるとすれば、生きているものにしか時間の流れは感じられないもので、すべての生き物に対して毅然として公正に与えられているものだ。その使い方は、今の私たちに委ねられている。
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参考文献
カルロ・ロヴェッリ『時間は存在しない』
ミヒャエル・エンデ『モモ』
ギー・ドゥボール『スペクタクルの社会』
仲正昌樹『ハイデガー哲学入門』
後藤繁雄『アート戦略/コンテンポラリー・アート虎の巻』 ほか
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