Hasu no hana

le coconのまっしろで美しいバッグは、触ってみると独特な質感があり、見た目は皺加工

した革のように見えますが、実は、飲料パックから出来ています。

その飲料パックは友人知人に呼びかけ回収し、解体し、人の手で丁寧に揉みほぐし、ミシン

で縫っていくという作業工程を経ており、すべて福祉作業所の貴重な仕事になっています。

そして、しろいバッグの内側から、沖縄ならではの”さんぴん茶”や地域のそれぞれの個性的

な牛乳パックがユニークに顔をのぞかせています。

 

でもle coconはパッケージデザインの面白さだけではありません。

もう１つの特徴でもあるのが946mlの表記。

飲料パックって1,000mlじゃなかったっけ？とお思いでしょうか。

 

946mlは1/4ガロンに相当し、これは米国統治時代の名残によるもの。

沖縄が米国に統治されていた時代に、日常で一般的な容量である1Lに合わせるため1Lに

最も近い1/4ガロン、つまり946mlで販売するようになり、現在も使われています。

 

「Action946」は、このリバーシブルのバッグを持つ事で、946mlという容量表示が教えて

くれる歴史に触れ、米軍基地の多くを沖縄に負担させていることで生じている問題は、原発

同様に私たちに関わる日本の問題であるということなどの問題について考え、また周りの人

々にもファッションを通じて問題を知らせる契機を作り、前向きに物と人と社会をつなげて

ゆくことができないだろうかと考える試みです。